成田国際空港(NAA)は、2023年5月25日に2023年3月期(2022年度)連結決算を発表した。502億円の最終赤字だったものの、前期の524億円の赤字からは2期連続で改善。2022年は世界的に出入国制限緩和の動きが加速し、航空機発着回数や旅客数が前年度を上回ったことから、営業収益は1313億円で、2021年度の829億円から大幅に改善した。
2022年度の航空機発着回数は、国際線が前年度比21.1%増の12万5000回、国内線が同34%増の5万2000万回。航空旅客数は国際線が同約6倍の1356万人、国内線が1.7倍の696万人。全体で2052万人と、2021年度の647万人の約3倍となった。
2023年度の業績予想については、国際線の回復基調に加え、中国から日本への海外旅行制限措置の緩和などを想定し、営業収益が前年度比52.7%増の2006億円、純利益6億円と4期ぶりとなる黒字を見込んでいる。航空旅客数は国際、国内合計で72.8%増の3546万人と想定している。