大阪観光局、タビナカ予約から決済まで可能な観光アプリの提供開始、データ蓄積・分析へ、今後は顔認証決済の導入も

大阪観光局は、新たな観光アプリ「Discover OSAKA」のサービスを 2023年7月3日から開始する。イベント情報、目的地への経路検索、天気や防災情報など情報の提供に加えて、タビナカの体験や施設を予約・決済が簡単にできる機能を搭載するほか、XR体験システムを活用した人気アニメキャラクターとの記念撮影機能も備える。

タビナカ予約は、JTBの「Tourism Platform Gateway」を活用する。Tourism Platform Gatewayは、体験商品や観光施設の入場券などを電子チケットとして販売し、取得したデータを新たな商品企画や誘客施策に利用できるソフトウェア・サービス。大阪観光局では、この仕組みを活用し、データを蓄積・分析し、マーケティングデータとして活用していく考えだ。

予約・決済可能な観光施設および体験は現在のところ約500件、10月以降には約600件に増やす計画。掲載コンテンツでは観光情報を一覧し、観光施設への経路検索も可能にした。さらに、観光客に合わせてプッシュ通知を行うことでスムーズな旅行を可能にする。

XR体験システムでは、スマートフォンゲーム 「Pokémon GO」などを手がけるNiantic社のAR開発キット「Niantic Lightship ARDK」を活用。大阪各地のランドマークや観光スポットに登場する人気アニメの3Dキャラクターと一緒に記念撮影ができる。第一弾は「SPY×FAMILY(スパイファミリー)」。

さらに、観光スポット25カ所以上がQRコード一つで入場無料が可能となるe-PASSチケット「大阪楽遊パス」の購入者限定で特別体験の機会も用意する。

大阪観光局では今後、飲食店でのNEC顔認証技術を活用した顔認証決済や、飲食店を支援する「SDGs観光支援モデル」もアプリ内で展開予定。また、Vpon JAPANが提供する大阪観光局DMPと連携し、取得データの分析により、アプリの利便性と満足度の向上にも取り組む。さらに、 VisaおよびMastercardと連携し、プロモーションやマーケティング活動も検討していく。

報道資料より

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