インバウンド宿泊客数、2019年比で8%減まで改善、日本人は伸び悩み、稼働率が大幅改善 ―宿泊旅行統計(2023年5月・速報)

観光庁の宿泊旅行統計調査によると、2023年5月(第1次速報)の延べ宿泊者数は、前年同月比36.2%増、2019年同月比で2.5%減の5012万人泊だった。2019年と比較した伸び率では、2023年4月の10.2%減から大幅に改善した。

このうち、外国人は897万人泊で、2019年同月比で7.8%減まで回復。日本人は前年同月比13.8%増、2019年同月比では1.3%減の4115万人泊だった。

報道資料より2023年5月の客室稼働率は56.5%。2019年同月との比較では6.7ポイント減だった。施設タイプ別では、旅館が38.1%、リゾートホテル49.4%、ビジネスホテル68.4%、シティホテル67.9%、簡易宿所26.1%。いずれも2019年のレベルには戻らないものの、2022年同月から大幅に改善している。

報道資料よりなお、2023年4月の延べ宿泊者数は2019年同月比10.2%減の4554万人で、うち日本人宿泊者数は同8.7%減の3602万人泊、外国人は同15.6%減の952万人泊だった。都道府県別の2019年同月比で外国人延べ宿泊者数が大幅に伸びているのは、高知県で45.7%増の1万1470人。東京も同20.7%増の359万5080人泊と、インバウンドの着実な回復が見てとれる。

また、2023年4月の国籍(出身地)別外国人延べ宿泊者数は、1位が米国、2位が台湾、3位が韓国、4位が香港、5位が中国で、上位5カ国・地域で全体の48.6%を占めた。2019年同月比で増加している国は、米国(22.9%増)、シンガポール(37.6%増)、インドネシア(61.3%増)、フィリピン(22.2%増)、カナダ(16.5%増)、マレーシア(8.4%増)。

報道資料より

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