米国の観光促進団体「ブランドUSA」CEOが来日、日本市場は国際市場で伸びトップ、早期回復に期待

米国の観光促進団体ブランドUSAのクリストファー・トンプソンCEOが、ジャパン・セールス・ミッションに合わせて来日した。記者会見でトンプソン氏は、日本市場について「各種予測では2019年水準に回復するのは2025年以降となっているが、それよりも早い回復が期待できるのではないか」との見解を示した。ブランドUSAによると、2023年1~5月の訪米日本人数は前年同期比358%増となり、国際市場では最も高い伸び率となったという。

パンデミック前、米国にとって日本は世界で第4位、長距離市場に限れば英国に次いで第2位のインバウンド市場だった。円安やインフレなど現在の経済状況から、日本の海外旅行市場の回復は遅れているものの、トンプソン氏は「英国を抜く潜在力はある」として、引き続き日本市場に力を入れていく考えを示した。

今回の日本へのセールス・ミッションはパンデミック後、初めて。36団体が来日した。トンプソン氏は「予想を上回る数。これだけでも、米国の観光業界が日本市場に関心を寄せていることがわかる」と付け加えた。

また、パンデミックを経て、世界的に旅行スタイルが変化しているなか、トンプソン氏は「日本人旅行者には米国の多様なライフスタイルを体験して欲しい。米国に来なければ体験できないことは多い」と話したうえで、さまざまなセグメントに訴求できるバラエティに富んだコンテンツが米国の強みと強調した。

パンデミックは旅行に対する認識も変えた。「世界中の人々は、旅には様々な学びがあることに気づいた」とトンプソン氏。経済状況が悪いなかでも、「人々は旅行したいと思っている。コストが高くても旅行する。それだけ旅行の価値が上がったのだろう」との認識を示した。

そのうえで、国のDMOとして、デスティネーションマネージメントの役割について言及。「適切な時期に適切な人を呼ぶ戦略が重要」と話し、各都市、各地域、各州における関係組織との信頼関係のうえで、相互支援のエコシステムを構築していく必要性を主張した。

「次回は観光で日本を訪れたい」とトンプソン氏米国旅行商品の販促アイデア・コンテスト、グランプリ賞金1000万円

ブランドUSAは、日本の旅行会社を対象に、米国への旅行商品を対象とした販促プランのキャンペーンを募集するコンテスト「ゴールド・ラッシュ:ブランドUSAマーケティング・チャレンジ」を開始した。応募された提案企画は、創造性、実現可能性と持続可能性、期待されるROI(投資利益率)、ブランドUSAのマーケティング目標との親和性の4つの基準に基づいて審査。賞金を獲得した企業は、提案したマーケティング・プランを実行する。グランプリ賞金は1000万円。

この企画は日本だけの取り組み。トンプソン氏は「米国的な投資の発想を取り入れたイノベイティブな企画」と評した。

応募の締切は8月31日。ブランドUSAの審査委員会が最終選考に進む3社を9月15日に発表する。 その後、9月27日に最終プレゼンテーション・イベントを開催し、優勝者を決定する。

旅行会社に加えて、日本の大学や専門学校で観光やホスピタリティを学ぶ学生を対象とした部門も設ける。優勝者には賞金10万円を贈呈。

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