日本旅行、2023年中間決算は増収増益、国内個人旅行ブランド「赤い風船」の売上げ好調

日本旅行の2023年6月期(2023年1~6月)中間連結決算は、新型コロナの落ち着きにより本業である旅行事業が国内中心に回復し、増収増益となった。売上高は前年同期比1.5倍の1059億6500万円、営業利益は2.4倍の77億9200万円、純利益は2倍の55億800万円だった。

国内旅行部門の個人では、主力のJRセットプランを中心としたウェブ専用商品を強化。国内旅行商品ブランド「赤い風船」の売上高は約2倍の391億2000万円と、全体の3割を占め好調だった。団体はSDGsをテーマとした高校生向け教育プログラムの展開を拡大するなど新たな事業にも取り組んだ。これらにより、国内旅行売上高は6割増の656億5300万円、売上総利益は1.5倍の123億4700万円となった。

ただ、海外旅行は渡航制限の段階的な解除を踏まえて取り扱いを順次再開したものの本格回復には至らず、売上高44億3200万円、売上総利益9億300万円にとどまった。

受託事業は期間延長となったワクチン接種や感染症対策事業の運営に加え、JR西日本グループやアライアンスパートナーとの連携により、売上高が8割増の173億1600万円、売上総利益が前年同期比並みの83億1000万円だった。ただ、愛知県で発生した不適切事象により、組織風土改革などの再発防止策に取り組むとしている。

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