国内の延べ宿泊者数、2ヶ月連続で2019年同月比でプラス成長、外国人もほぼコロナ前と同水準　―2023年7月（速報値）

観光庁が発表した宿泊旅行統計調査によると、2023年7月（第1次速報）の延べ宿泊者数は、前年同月比32.5％増の5282万人泊で、2019年比同月比でも2％増となった。日本人が2019年同月比で2.9％増の4219万人泊と順調に推移。外国人が同1.6％減の1063万人泊で、コロナ前の水準にほぼ回復した。

報道資料より2023年7月の客室稼働率は57.8%。2019年同月との比較では5.5ポイント減だった。施設タイプ別では、旅館が37.8％、リゾートホテル52.8%、ビジネスホテル68.8%、シティホテル68.5%、簡易宿所29.1％。いずれも2019年のレベルには戻らないものの、2022年同月と比べると、すべての施設タイプで上回った。特にシティホテルが18.9ポイント増と伸びが大きい。

報道資料より2023年6月の延べ宿泊者数（第2次速報）は、2019年比1.1％減の4533万人泊。うち日本人は同0.7%減の3599万人泊、外国人は2.6％減の934万人泊だった。延べ宿泊者全体に占める外国人の割合は20.6%となり、前月より拡大した。都道府県別にみると、日本最大の観光地である東京が2019年同月比で30.6%増の801万51810人泊となり、全都道府県中最大の伸び率を示した。このうち、外国人述べ宿泊者数は2019年同月比51.7%増の367万1020人。

また、2023年6月の国籍（出身地）別外国人延べ宿泊者数は、1位が台湾、2位が米国、3位が韓国、4位が中国、5位が香港で、上位5カ国・地域で全体の62.6%を占めた。2019年同月比では米国が53.8%増と大幅な増加となった。このほか、シンガポール（38.9％増）、オーストラリア(28.3%増)、フィリピン(39.5%増)、カナダ（76.9％増）などが増加した。

報道資料より