オフィス構築事業を行うコスモスモア社と宮崎県日向市は2023年9月、ワーケーション推進や同領域による課題解決を目的に「動くオフィスプロジェクト実証実験連携協定」を締結した。
好きな場所へ移動しながら車内外で働くコスモスモアのワーケーションカー「mobica(モビカ)」のカーシェアリングを活用。モビリティを活用して景勝地などで仕事することで、利用者の満足度向上、2次交通が不足する地方での新たな交通手段、ソーラーパネル搭載による発電機能を活かした災害発生時の2次利用など、幅広い分野での可能性を模索する。
mobicaは市販のハイエース(TOYOTA)と N-VAN(Honda)をワークスペースに架装した車両で、日向市の実験では全国初のサービス開始となるハイエースを架装した「mobica sand」を貸し出す。
日向市長の十屋幸平氏は「今回の取り組みにより二次交通の課題解消に期待している。地域の人口減少の中、ワーケーションは関係人口も交流人口も増やしていくひとつの大きな手段になる」などとコメント。日向市は2019 年からワーケーション事業の導入検討を開始し、2020 年より「リラックスタウン日向」をコンセプトとしたワーケーション事業に取り組んでおり、3年間で延べ1100名を超えるワーケーターが訪れている。
「mobica sand」の利用料金の一例は、14~20時が6000円など。距離料金が別途発生する。