東南アジアの人気アプリ「グラブ(Grab)」、ライドシェア売上高が3割増、旅行需要の回復で黒字化を達成

写真:ロイター通信

東南アジアでスーパーアプリを運営するグラブ・ホールディングス(Grab)は、フードデリバリーとライドシェアの需要が伸びたことから、2023年第3四半期の調整後EBITDAが2900万ドル(約43.5億円)となり、創業以来初の黒字化に成功した。

第3四半期の売上増と通期損失予想の縮小を受けて、株価も市場前取引で約6%上昇した。

売上高は前年同期比61%増の6億1500万ドル(約923億円)。アナリストの予想5億9060万ドル(約886億円)を上回った。しかし、第3四半期の成長率は、過去5四半期で最低。

主要事業のフードデリバリーの売上高は79%増。ライドシェアも旅行需要の回復を受けて、予想を上回る31%増となった。

同社は今年初め、クラウド料金の削減や人件費削減のために大規模なリストラを発表。6月には、パンデミックが始まって以来最大規模の人員削減を実施し、従業員の約11%に相当する約1000人を解雇した。

グラブは、2023年通期の売上高予測を、以前の22億ドル(約3300億円)から23億ドル(約3450億円)の間から23億1000万ドル(約3465億円)から23億3000万ドル(約3495億円)の間に上方修正。一方、通期の調整後EBITDAについては、以前の3000万ドル(約45億円)から4000万ドル(約60億円)の間から2000万ドル(約30億円)から2500万ドル(約38億円)の間に下方修正している。

※ドル円換算は1ドル150円でトラベルボイス編集部が算出

※本記事は、ロイター通信との正規契約に基づいて、トラベルボイス編集部が翻訳・編集しました。

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