【年頭所感】KNT-CTホールディングス 代表取締役社長 米田昭正氏 ―企業風土改革で信頼回復へ

KNT-CTホールディングス代表取締役社長 米田昭正氏が、2024年を迎えるにあたって年頭所感を発表した。

米田氏ははじめに、近畿日本ツーリストのコロナ関連受託業務における過大請求事案について、お詫びを述べた。再発防止策の策定と企業風土改革を進めていることを報告するとともに、現場社員との直接対話で、会社に対する熱い思いに触れたことにも言及し、「人」「業務」「組織」の3つの改革を軸に、グループ全社で信頼回復に向け取り組む意志を示した。

コロナでいったん消失した観光が、以前とは異なる様相で動き始めたことにも触れ、事業ポートフォリオの多様化を図り、社会課題の解決と観光産業全般の発展に貢献していく意欲も示している。

発表された内容は以下のとおり。原文のまま掲載する。


2024年 社長年頭所感

謹んで新春のご挨拶を申し上げます。

はじめに、近畿日本ツーリスト株式会社が新型コロナウイルス関係業務等において、自治体等に対し過大請求を行っていた事案につきまして、お客さま、お取引先および関係者の皆さまに多大なるご迷惑とご心配をおかけいたしましたことを、改めまして衷心よりお詫び申しあげます。

現在、調査委員会からの調査報告書の提言を踏まえ再発防止策を策定し、コンプライアンスとガバナンスの両面から企業風土改革を進めております。この再発防止策の実践の起点として、昨年9月、全グループ会社社員全員を対象に意識調査を実施いたしました。それらをもとに、経営陣と現場社員の直接対話を進める中、全国各地の社員の会社に対する熱い思いに触れることが出来、胸を打たれました。この思いをしっかりと受け止め、本年も引き続き再発防止策を着実に進めていく決意を新たにいたしました。自らが先頭に立ち、「人(意識)の改革」「業務の改革」「組織の改革」の3つの改革を軸とし、社会の皆さまからの信頼回復に向けて、グループ全社一丸となって取り組んでまいります。

新型コロナウィルス感染症の猛威でいったんは消失した観光が、約3年の時間を経て、以前とは異なる様相を呈し始めています。この間に新たな生活様式や働き方が拡がり、人々の価値観は、「個」と「地球」という大きく異なる価値を重視する傾向にあり、まさに新しい社会が創られようとしています。当社グループでも、多様化するお客さまのニーズにいち早くお応えできるよう体制を整えるとともに、かつての旅行事業領域を超えた事業ポートフォリオの多様化を図り、社会課題の解決と観光産業全般の発展に貢献してまいります。

本年も何卒よろしくお願い申しあげます。

KNT-CTホールディングス株式会社

代表取締役社長 米田昭正

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