日本政府観光局(JNTO)によると、2023年の年間の日本人出国者数(推計値)は962万4100人となった。2022年の277万人からは約3.5倍に増加したが、2000万人に達した2019年比では52.1%減で、半数に届かなかった。
2023年は、5月に新型コロナの感染症法上の分類が5類に引き下げられ、国内旅行や訪日インバウンドの需要は勢いよく回復していったが、日本人の海外旅行は国際的な物価高に加え、記録的な円安が高いハードルとなり、本格回復には程遠い状況が続いている。
2023年12月単月では、94万7900人。2019年比では44.6%減だが、2022年比では19.3%増となり、倍増した。
航空データOAG社よると、2023年12月に国内主要6空港(成田、関空、羽田、福岡、名古屋、札幌)から出発した国際線は、便数は2019年比15.4%減の1万8823便(3425便減)、座席数は14.8%減の441万2420席(76万5625便減)。
空港別でみると、羽田空港(便数:21.3%増の4391便、座席数:13.0%増の106万5487席)と福岡空港(便数:10.2%増の1799便、座席数:15.1%増の38万2127席)で、それぞれ2019年同期実績より2桁増で推移している。それ以外の主要空港は2019年レベルに達していないものの、緩やかに増加を続けている。成田空港と関西国際空港は便数、座席数とも2019年同期比で8割弱まで回復してきているほか、中部も2019年の5割強にまで戻している。
日本人出国者数の月次推移は以下のとおり。
直近10年の日本人出国者数の推移は以下のとおり。