【図解】訪日外国人数、2023年は年間2500万人を突破、コロナ前の8割、12月は単月でコロナ後最多に(直近10年の推移グラフ付き)

日本政府観光局(JNTO)が発表した2023年の年間での訪日外国人旅行者数(推計値)は、2506万6100人となった。2019年(3188万2049人)比では21.4%減で、コロナ前の8割まで回復。2022年(383万2110人)と比べると、一気に2000万人以上、増加したことになる。

2023年12月単月は273万4000人で、2019年(252万6387人)比8.2%増、コロナ前を上回った。コロナ後の単月の数値でも最多となった。

12月の訪日客数を国・地域別でみると、多い順に韓国が78万2700人(2019年比215.7%増)、台湾が39万9500人(同14.7%増)、中国が31万2400人(同56.0%減)、香港が25万1100人(同0.6%増)、米国が18万3200人(同26.8%増)。JNTOでは、これら上位5市場の増加が全体的な訪日客数を押し上げる要因だったとしている。

また、主要23市場のうち、12市場(韓国、台湾、香港、シンガポール、インドネシア、ベトナム、インド、豪州、米国、カナダ、メキシコ、中東地域)が、12月の過去最高を記録。特に香港とシンガポール、インドネシア、豪州は、単月での過去最高値を更新したという。

航空データOAG社のデータによると、2023年12月に国内主要空港(成田、関空、羽田、福岡、名古屋、札幌)に到着した国際線は、便数は2019年比15.2%減の1万8821便(3386便減)、座席数は14.6%減の441万4281席(75万6049席減)。

空港別では、羽田空港が便数で2019年同期を2割超上回った(21.3%増の4393便)ほか、席数も13.1%増の106万6560席で推移。福岡空港も便数(10.8%増の1800便)、席数(15.8%増の38万2405席)とも、2019年同期の2桁増となった。その他の空港も、羽田空港や福岡空港ほどの勢いはないものの、少しずつ回復傾向にある。回復が遅れていた中部空港もようやく便数、席数とも、2019年の半数強まで伸ばしてきた。

訪日外国人数の月次推移と市場別の数値は以下のとおり。

※本グラフはコピー&ペーストで自由に転載可

JNTO資料(対2019年比)より

JNTO資料(対2022年比)より

国・地域別の2023年の訪日外国人数推移(2019年比)は以下のとおり。

2023年 国・地域別の訪日外国人数推移(2019年同月比):JNTO資料より2023年 国・地域別の訪日外国人数推移(2019年同月比):JNTO資料より

2023年 国・地域別の訪日外国人数推移(2019年同月比):JNTO資料より

2023年 国・地域別の訪日外国人数推移(2019年同月比):JNTO資料より

直近10年の年次推移は以下のとおり。

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