京都市観光協会(DMO KYOTO)は、2023年12月の市内110ホテルの宿泊実績を明らかにした。それによると、客室稼働率は前年同月比3.0ポイント増の76.7%で、2019年同月比では0.6ポイント増となり、コロナ禍以後初めて2019年同月を上回った。
日本人延べ宿泊数は前月比2.6%減の43万745泊。調査対象の施設数の変化を考慮しない場合、前年同月比は31.6%減、2019年同月比は40.2%増。
一方、外国人延べ宿泊数は、2019年同月比67.2%増の39万3568泊で、総延べ宿泊者数に占める外国人比率は47.7%で、2019年同月の44.8%からは2.9ポイント増となり、4か月連続で2019年同月を上回った。12月としては2014年の統計開始以降、最も高い水準。国・地域別構成比では、中国が最も高く18.3%。米国(15.4%)、台湾(13.4%)が続いた。
12月の平均客室単価は1万8204円。前年同月比では20.7%増、2019年同月比でも31.7%増となった。客室収益指数(平均客室単価に客室稼働率を乗じた指標。1室あたりの売上高に相当)は、1万3962円となり、前年同月比では25.6%増、2019年同月比では32.7%増。平均客室単価、客室収益指数ともに2019年同月比が過去最高となった。
また、市内の主要な旅館25施設における稼働率は68.0%となり、前年同月比0.7ポイント増、2019年同月比でも5.1ポイント増となった。外国人比率も9か月連続で2019年当時の水準を上回った。
このほか、12月時点の今後の客室稼働率の予測値については、1月が55.6%、2月が60.0%、京都市観光協会によると、現時点では中華圏の春節による予約状況への影響は限定的。一方、3月下旬の桜の開花シーズンやイースター休暇の予約は増えつつあるという。