ライドシェア利用意向、「利用したい」が5割、海外での経験者は67%、利用シーンは「旅行先」が最多

J.D. パワー ジャパンは、最新のカーシェアリングサービス顧客満足度調査の結果を発表した。カーシェア市場全体の総合満足度スコア(1000ポイント満点)は690ポイントで、2023年3月に発表した前回調査の702ポイントから12ポイント低下した。2023年まで年々向上していたが、今回初めての低下となった。

総合満足度に対する影響度が最も大きい「各種料金」は-11ポイント、「サービスメニュー」は-15ポイントの大幅な低下。J.D. パワーでは、その要因として一部のカーシェア会社が優待サービスを廃止したことや、利用料金に応じて付与されるポイントの倍率を変更したことがあると分析している。

また、国内でライドシェアサービスが全面的に始まった場合の利用意向を聞いたところ、ライドシェアを「積極的に利用したい(9%)」「機会があれば利用したい(39%)」を合わせてほぼ半数が好意的に受け止めていることがわかった。海外でのライドシェアの利用経験者(14%)に限ると、「積極的に利用したい」が28%、「機会があれば利用したい」が39%。

ライドシェアを利用したい場面については、「旅行先での移動(42%)」が最も多く、「公共交通機関が不便な地域での移動(34%)」「荷物が多いときや荷物の運搬(34%)」「悪天候などで通常の移動手段が不便な際の移動(32%)」が続いた。

報道資料よりカーシェアでは「空車がみつからず、利用をあきらめた」という経験者が6割にのぼることから、J.D. パワーでは今後の法規制の動向によってはカーシェアの代わりにライドシェアが利用される機会が増えると見ている。

なお、2024年のカーシェアリングサービス顧客満足度トップはTOYOTA SHAREで、オリックスカーシェア、タイムズカーが続いた。

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