EYストラテジー・アンド・コンサルティング(EY Japan)は、神奈川県鎌倉市が二階堂・浄明寺地区で導入を目指す新たな交通システムについて、利用促進施策と実証実験に向けた概要・体制をまとめた。鎌倉市は同地区を交通不便地域に指定。大蔵頼朝商店街入口から浄明寺の区間で、事前の電話予約で運行を決定するセミオンデマンド方式の車両サービスの導入を進めている。
EY Japanは2023年10月に「令和5年度交通不便地域等における新たな交通システム導入準備に係る業務委託」を受託。地域交通事業者や商工会や商店街、地域住民に直接意見を聞き、実証実験に必要な体制や準備事項、評価指標を提示した。また、住民促進に向けた施策として、ホームページやSNSといったデジタル媒体、回覧板や住民説明会などの実施も提案した。
なお、鎌倉市は慢性的な渋滞やオーバーツーリズム、高齢化など移動課題が多い地域となっている。同市では、市内に指定した交通不便地域の解消を図り、すでにバス事業者によるコミュニティバスの導入なども実施しているという。