観光庁が発表した宿泊旅行統計調査によると、2024年3月(第1次速報)の延べ宿泊者数は、前年同月比8.2%増の5486万人泊で、2019年同月比では7.2%増となった。日本人が2019年同月比で1.3%増の4216万人泊、外国人は同33.4%増の1270万人泊で、ともに7カ月連続で2019年を超えた。
2024年3月の客室稼働率は59.7%。2019年同月との比較では3.7ポイント減だった。施設タイプ別では、旅館が36.1%、リゾートホテル54.3%、ビジネスホテル74.3%、シティホテル74.3%、簡易宿所27.2%。
なお、石川県、福井県、富山県の数値には能登半島地震の二次避難者が含まれている可能性がある。
2月の外国人延べ宿泊者数、都市圏45%増、地方1.6%減
2024年2月(第2次速報)の外国人延べ宿泊者数は前年同月比94.2%増の1152万人。三大都市圏では2019年比で45.2%増だった一方、地方部は同1.6%減となった。
外国人述べ宿泊者数を都道府県別でみると、2019年同月比で最も伸びたのは東京都で100.6%増。このほか、宮城県(79.1%増)、福島県(69.0%増)、山形県(18.2%増)、岩手県(16.0%増)など東北での伸びが目立った。
2024年2月の国籍(出身地)別の外国人延べ宿泊者数は、1位が中国(182.8万人)、2位が台湾(171.6万人)、3位が韓国(167.1万人)、4位が米国(67.7万人)、5位が香港(63.5万人)。上位5カ国・地域で全体の67.4%を占めた。2019年同月比の伸び率を見ると、最も伸びたのはフィリピンで128.2%増。中国は29.4%減だった。