電通は、世界15の国・地域の20~59歳の7460人を対象に、「ジャパンブランド調査2024」を実施した。調査結果によると、日本は「観光目的で再訪したい国・地域」で1位となり、2位のシンガポール、3位の米国とは約20ポイントと大きな差をつけた。
海外旅行先として日本に期待していることの上位3つは、「多彩なグルメ」(28.6%)、「他国と異なる独自の文化」(27.9%)、「他国にない自然景観」(25.6%)。
訪日観光の最大の理由は「前回、日本を訪れて楽しめたので、また行きたいと思ったから」(50.0%)で、回答者の約半数がリピーターとして訪日。「円安が続いているうちに、行くべきだと思ったから」も高く、特に東アジアでは44.1%となり、他地域と比べ約20ポイント高い結果となった。
日本でお金を払って最も体験・利用したいものは、「庶民的な和食レストラン」(41.4%)となった。以下、「農泊体験」(40.0%)、「新幹線」(37.3%)、「高級な和食レストラン」(36.3%)。さらに、「日本オリジナルのコンビニ食品」「日本製のスナック菓子」なども一部の国・地域で支持されていることもわかった。
地方での最大障害はコミュニケーション
また、都道府県別の認知度についても調査。1位は東京都(55.6%)で、次いで大阪府(46.4%)、京都府(43.3%)、広島県(36.9%)、北海道(35.1%)と続き、上位5位は調査を開始した2016年から8年間で変化がなかった。
訪日外国人が感じる地方観光の障害要因の上位3つは「言語によるコミュニケーションの不安がある」(36.2%)、「東京や大阪、京都などの都会以外の地方観光地を知らない」(26.7%)、「地方観光地が持つアクティビティに関する情報源が足りない」(26.7%)だった。