日本政府観光局(JNTO)によると、2024年7月の訪日外国人旅行者数(推計値)は2019年比10.1%増の329万2500人で、前月に引き続き単月の過去最高を更新した。1~7月の上半期累計は7.4%増の2106万9900人と早くも2000万人を突破。2023年同期(1303万3090人)と比べると800万人以上も増加した。
地域別では、ようやく中国が77万6500人(2019年比26.1%減)で最多となった。次いで、韓国が75万7700人(34.9%増)、台湾が57万1700人(同24.5%増)、香港が27万9100人(同28.7%増)、米国が25万1200人(同60.1%増)と続いた。中国は、地方路線を含む増便等の影響で、日本への直行便数が増加。また、学校休暇による需要の高まりや、那覇港、博多港、佐世保港などへのクルーズ船の寄港も寄与しているという。
JNTOによると、23市場のうち、韓国や台湾、インドネシア(同17.4%増の2万9600人)、カナダ(同64.6%増の4万8200人)など19市場で7月の過去最高を記録。このうち、香港とメキシコ(同84.7%増の1万6000人)は単月の過去最高となった。また、前月に引き続き、東アジアや欧州などのうち、学校休暇で訪日需要が高まった市場が大きく拡大した。
航空データOAG社のデータによると、2024年7月に国内主要空港(成田、関空、羽田、福岡、名古屋、札幌)に到着した国際線は、便数が2019年比6.5%減の2万956便(1457便減)、座席数は同5.2%減の489万8453席(26万7450便減)。
空港別では、羽田空港が便数32.2%増の4738便と増加率が3割を超え、座席数も26.0%増の117万1103席で、前月よりも上昇した。福岡空港(便数10.7%増の1940便、座席数13.3%増の40万9063席)もコロナ前を超える推移を継続している。
その他の空港は改善傾向にあるものの、依然として10%減~30%減程度の推移が続く。関西空港(便数12.0%減の86万8421席、座席数8.3%減の123万5028席)は、座席数を1桁減まで縮小した。
訪日外国人数の月次推移と市場別の数値は以下のとおり。