山梨県は2024年11月、県のデザイン推進拠点として、県立美術館附属「山梨デザインセンター」を県庁舎内に開設する。「政策デザイン」「地域デザイン」「産業支援のデザイン」を柱に、デザインの力で地域活性化や社会課題の解決を進めていく。
この取り組みは、多摩美術大学の協力のもとに進められるもので「山梨デザインセンター」センター長には多摩美術大学総合デザイン学科教授の永井一史氏が就任した。
山梨県は、多くの人や組織がデザインの力を生かして身近な課題に取り組み豊かな地域社会を形成する「デザイン先進県」の構築を目指す。また、県立美術館や多摩美術大学と連携するとともに、日本を代表するデザイナーの知見を生かして各産業の高付加価値化を推進していく。
さらに、デザインによる思考や方法論を活用した政策形成を通じて、地域の活性化や社会課題の解決を図っていくほか、デザイナーを中心としたクリエイターのネットワークを形成し、企業などの民間も巻き込んで新たな価値が自律的に創出される場を目指す。