東京建物と、シンガポール拠点で世界40カ国230都市以上で約960施設を展開するホテルグループのアスコットは、アスコットの最上位ラグジュアリーブランドである「The Crest Collection(クレストコレクション)」を、2029年度下半期に東京駅八重洲エリアで開業する。クレストコレクションは日本初進出。両社にとっても初のプロジェクトとなる。
「SEN/KA TOKYO by The Crest Collection(センカ東京 by クレストコレクション)」の名称で、東京建物が再開発組合の一員として推進する「八重洲一丁目北地区第一種市街地再開発事業」の4フロア(6~9階)に開業する。客室数は全92室で、吹き抜けの大空間から日本橋川を望めるラウンジなど、1泊から長期まで、暮らすように過ごすことができるホテル・イン・レジデンスとして展開する。
なお、ホテル名称については、同計画地は江戸時代に呉服町と呼ばれ栄えたことから、「江戸の御用呉服店」をコンセプトに「SEN/KA TOKYO」(SEN=染、繊、選+KA=家)と名づけた。こうしたストーリーとアスコットの魅力を掛け合わせたサービスを提供。土地に根づいてきた歴史を、事業を通じて未来につなぐため、呉服にまつわる伝統文化や技法を施設計画やソフトサービスに盛り込む。
東京建物代表取締役専務執行役員の小澤克人氏は「同事業を含め、日本未進出のブランドの出店を予定している」と表明。アスコットジャパン代表取締役のクリスチャン・ボーダー氏は「クレストコレクションは、世界各国から集まるさまざまなゲストに日本での滞在がストレスのない、暮らすような滞在、最上級の体験を日本の文化を象徴するストーリー通じて届けたい」と意気込む。
クレストコレクションは、アスコットが展開する14ブランドの最上位ラグジュアリーブランド。現在、世界で7軒(シンガポール、フランス、マレーシア、インドネシア)を運営し、4軒の開業を予定している。その土地や建物に紐づく豊かなストーリーを感じられる特別な滞在体験が特徴としている。