外務省は、中東欧地域(オーストリア、スイス、ドイツ南部など)を中心に5月末以来続いた豪雨によるドナウ川、エルベ川およびその支流地域を流れる河川の水位が上昇していることを受けて、2013年6月6日に海外安全ホームページ内で日本人旅行者に対する旅行、渡航に関する注意喚起を発出した。
外務省は、上流域での雨はやんでおり、流域各国はそれぞれの洪水対策を講じているものの、今後も河川の中流や下流域で水かさが増して冠水などの恐れが排除されないとしている。また、地盤の緩みに伴う土砂崩れ、各種交通機関の混乱など、予測できない二次被害が発生する可能性を指摘した。
こうしたことから、これらの地域に渡航・滞在を予定、および既に滞在中の旅行者に報道など通じた最新情報の入手や河川沿いに近づかないこと、警報・注意報などが発出された場合には出来るだけ早く高台へ避難するなど、安全確保を呼びかけている。