Hotels.comのホテル宿泊料金調査「Hotel Price Index(*)」2013年度(1月~12月)版によると、世界の平均宿泊料金は3%増加し、4年連続で上昇した。
しかしアジアは域内の旅行者数は増加しているものの、ホテル宿泊料金は2%減となり、地域別で唯一のマイナス推移となった。これについてHotels.comでは、日本円やインドルピー、インドネシアルピアの下落と中国への海外旅行客の減少が要因と指摘している。また、太平洋地域は横ばい。鉱業不調により、西オーストラリアへのビジネス渡航の減少と、オーストラリアドルの下落が影響したという。
伸びが大きかった地域は、5%増の中南米で過去最高を更新。新興国経済の成長による需要拡大が、宿泊料金を押し上げた。また、北米は稼働率が上昇し、3%増。ヨーロッパと中東は景気回復に勢いがつき2%増。欧州の経済低迷で影響を受けた都市の宿泊料金も安定しつつあり、堅調な伸びを示している都市もあるという。
この発表は、ホテルズ・ドットコムの定期調査するHotel Price Index(HPI)に基づくもの。世界中の旅行者が実際に支払ったホテル1部屋1泊当たりの宿泊料金を対象としている。