観光庁は、2020年までに訪日外国人旅行者を2000万人迎えるという目標に向けて、初めての試みとなる「マーケティング戦略本部」を設置する。外部のマーケティング専門家も参画する組織で、訪日プロモーション(ビジット・ジャパン事業)の推進体制を強化するものだ。
観光庁では、交通政策審議会観光分科会や観光立国推進閣僚会議等でインバウンド施策の方向性や戦略等について議論を重ねきた。その中で、訪日プロモーションの具体的取組であるビジット・ジャパン事業についても2000万人の目標達成のためには、これまでとは全く異なる取組が必要であると判断。外部マーケティング専門家の知見を取り込むこととした。
新たに「マーケティング戦略本部」を設置することで、従来のプロモーション方法を改めて検証し、より科学的で合理的な分析のもとに戦略的プロモーションを実施していく。なお、マーケティング戦略本部には国土交通省内の関係部局、ビジット・ジャパン事業の発注主体となるJNTO(日本政府観光局)も参画し、観光庁とJNTOが一体でインバウンドへの取組みができる体制を強化する。
マーケティング戦略本部のメンバーは以下のとおり。今後、必要に応じた要員が追加されることになる。
- 本部長:観光庁長官
- 本部長代理:観光庁次長
- 副本部長:観光庁審議官
- 副本部長:JNTO(日本政府観光局)海外マーケティング担当理事
(本部員)
- 恩藏直人 早稲田大学商学学術院教授
- 安藤和代 千葉商科大学サービス創造学部准教授
- 観光庁国際観光課長
- 観光庁参事官(日本ブランド発信・外客誘致担当)
- 国土交通省総合政策局国際政策課長
- 国土交通省航空局航空戦略課長
- JNTO(日本政府観光局)経営戦略部長
- JNTO(日本政府観光局)海外マーケティング部長