【図解】旅行会社トップ5社の比較(2月速報)、国内旅行は楽天が17%増

観光庁が発表した主要旅行業者49社の旅行取扱状況速報によると、2016年2月の総取扱額は前年比3.2%増の4749億2616万円。海外旅行は4.0%減の1544億3870万円、外国人旅行は26.3%増の114億6519万円、国内旅行は6.5%増の3090億2227万円となった。海外旅行は2014年10月以降前年割れが続くものの、2か月連続でマイナス幅の縮小傾向がみられた。

海外旅行の取扱額上位5社・直近12か月推移は以下のとおり。上位5社(JTB、H.I.S.、阪急交通社、KNT-CT、日本旅行)すべてが前年比マイナス遷移を継続。2位HIS(302億5756万円)は首位のJTBグループ総額(319億8875万円)に接近し、その差は約17.3億円となっている。

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外国人による訪日旅行の旅行会社別取扱額上位5社・直近12か月推移は以下のとおり。上位5社(JTB、日本旅行、H.I.S.、KNT-CT、楽天)のうち、前年比48.0%増となった日本旅行がH.I.S.を抑えて2位に復活。5位楽天は7割増で4位のKNT-CTに追いつく勢いを見せた。

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国内旅行の旅行会社別取扱額上位5社・直近12か月推移は以下のとおり。上位5社(JTB、楽天、KNT-CT、日本旅行、ANAセールス)のうち、楽天は2015年4月以降11か月連続で2桁増を記録。2位の位置を安定的に維持している。

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旅行商品ブランド全体の取り扱い状況

旅行商品ブランド(募集型企画旅行)では、2016年2月の総取扱額は前年比1.4%増の1189億4352万円で2015年10月以来4か月ぶりにプラスに転じた。一方、取扱人数合計は0.7%減の298万6346人でマイナス遷移を継続。

海外旅行は取扱額が前年比2.8%減の465億5912万円、取扱人数は前年比2.9%減の28万3116人となった。外国人旅行の取扱額は16.8%増の4億7523万円、取扱人数は45.7%増の3万626人。国内旅行の取扱額は4.2%増の719億916万円、取扱人数は0.9%減の267万2604人となっている。


方面別の全体傾向

旅行会社へのヒアリングによれば、同時多発テロや円安などの影響により需要落ち込みがみられ、欧州方面を中心として対前年割れが継続。外国人旅行では東アジアやビザ要件緩和があった東南アジアからの訪日旅行者が好調。国内旅行は、新幹線開業後好調な北陸方面のほか、「ふるさと割」効果などで東北方面が好調だったとしている。

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