AI（人工知能）で最適な時間・ルートで運行する「AI運行バス」、観光客の回遊や住民の交通として、NTTドコモやJTBらが実証実験

JTB、会津電力、NTTドコモの3社は、AI運行バスを活用した「モビリティ・シェア事業」の実証実験を会津若松市内で今年3月下旬から実施する。AI運行バスとは、人工知能（AI）によるリアルタイム処理の活用によって、需要に応じ、最適な時間に、最適なルートで、最適な運行を行う、NTTドコモの提供するオンデマンドモビリティサービスのサービスだ。

会津若松市は、観光スポットが市内に点在しているうえに、観光スポットと人口密集地が重なるという特徴がある。AI運行バスという交通の仕組みを活用することで、住民に交通手段を提供すると同時に観光客の回遊行動を促進すると期待されている。

今回の実証実験での車両運行期間は3月19日〜25日。運行エリアは会津若松駅周辺4km四方で、エリア内に25個所の乗降地点を設ける。利用するためには、専用スマートフォンアプリによって配車を要求する。

報道資料より

市の複数の企業・団体の協力のもと、同市を訪れた観光客および市定住者の双方に、AI運行バスを無償で提供し、移動利便性の向上と観光客の回遊行動の促進可能性について調査を実施する。JTBは、旅行商品としての商品化や既存チャネルを活用した販路確保なども視野に入れ、販売スキームの構築を行う。