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日本観光振興協会はネット行動分析サービスのヴァリューズと共同で、2018年の観光関連ウェブサイトの年間閲覧者数を調査、その結果を発表した。
これによると、「旅行・交通」カテゴリのサイトでは1位「じゃらんnet」、2位「楽天トラベル」、3位「トリップアドバイザー」の順。PC、スマホ別でもトップ3の順位は変わらなかった。
伸び率でみると、「LINEトラベルjp」(PC:前年比63.3%増、スマホ:41.1%増)と女性向け旅行宿泊メディア「icotto」(PC:54.7%増、スマホ27.5%増)が大幅に上昇。ただし、全体的には順位は変わらずとも、閲覧者数はPCを中心に減少傾向が目立ち、特にJTB(PC:11.4%減、スマホ13.1%減)は大きく数を落とした。同調査ではランキングの結果から、閲覧者のターゲティングやコンテンツの充実化が、成功要因になっていると分析している。
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「観光」に関する検索からの流入者数の多かったサイトのランキングでは、トリップアドバイザーが1位に。2位のじゃらんnetとは前年は僅差だったが、今年は3割増で大きく差をつけており、同調査では世界の観光地を網羅する充実したコンテンツが他サイトとの差別化に繋がったと見る。また、ここでもLINEトラベルjpが530.1%増と大幅の伸びで、一気に4位にランクアップ。一方、まとめサイト「NAVERまとめ」は58.9%減と大幅に減少した。
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このほか、都道府県の公式観光情報サイトの閲覧者数ランキングでは、PCとスマホともに2年連続で東京が1位となった。また、3位の長崎県は前年より43.9%増となり、大幅にランクアップ。同調査によると、長崎県は2018年7月の世界文化遺産登録の影響に加え、ウェブサイトから直接旅行予約を可能にし、サイトの利便性を向上させたことが、閲覧者数の増加に繋がったと見ている。
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なお、調査対象はヴァリューズが独自に定義した「旅行・交通」カテゴリのサイトを選定した。