テクノロジー×オンライン旅行業界の国際会議「WiT JAPAN2019」で、恒例の「スタートアップピッチ」が行われ、2019年の最優秀は新興市場ミャンマーに特化したOTA「Flymya」(シンガポール)に決定した。
WiT で行われるスタートピッチは、「旅行×IT」をテーマにしたビジネスアイデアを、トラベル業界をけん引する企業のトップや投資家らが審査員となり評価を競うもの。10人の審査員が持続可能性、スケール、チーム、ビジネスのインパクトなどの基準で評価した。
メインカンファレンスでは、最終選考に残った3社がプレゼンを実施。最優秀となった「Flymya」は、ミャンマー国内線航空券の販売をグローバルOTAらが参入する前に、国内顧客のデータベース構築をすすめつつ地盤を固めてきた。ミャンマーは、クレジットカード保有率やネット利用率が低いなど、外資にとって参入しにくい一方で、海外よりも航空券コミッション率がまだ高いなどのメリットもある。結果、現在では、年間20万件以上の予約を扱うなどビジネスを拡大しているという。
「Flymya」は、会場の参加者投票によって決めるPeople’s Choiceも受賞してのダブル受賞。最優秀の賞品として米国ロサンゼルスで行われるPhocuswrightカンファレンスへの参加権利や来年のシンガポールでのWiTのチケットなどが進呈された。
以下は、最終選考に残った3社のプレゼンテーションの様子だ。