JALは、2020年度第1四半期(4月~6月)から、国際航空運送協会(IATA)が推進する新しい流通規格NDC (New Distribution Capability)を導入し、 NDCを活用した販売を開始することを決めた。また、基盤システム開発に関しては、旅客サービスシステム契約先のAmadeus IT Group S.A.と契約を締結した。
JALは、今回の導入で、世界中の旅行会社システムと送受信するデータを高速化・大容量化。旅行会社サイトでも、 JAL公式サイトと同様に写真や動画などのコンテンツが表示される環境を整え、 旅行会社を介した予約時にも座席やラウンジなどの商品を視覚的に伝えることを目指すとしている。これによって、旅行会社を通じた販売を拡大していく考えだ。
NDC導入にあたっては、コンテンツアグリゲーター「トラベルフュージョン」との接続から開始し、その後複数のコンテンツアグリゲーターや、 アグリゲーター機能を担うGDS、さらにNDCを積極的に活用する旅行会社などとの直接接続を行う。
JALは、NDC規格は一般に公開されており、他業界とのデータ連携も容易となることから、航空運送をはじめとするすべての移動手段をワンストップでつなげるMaaSへの応用も今後検討していく。