KNT-CTホールディングスが発表した2020年4月の旅行取扱状況は、海外旅行、国内旅行、外国人旅行とも大幅に減少し、取扱額は前年比97.4%減の9億8115万4000円となった。新型コロナウイルス感染拡大による旅行中止や政府の緊急事態宣言に伴う外出自粛要請、国際的に行なわれた入国制限措置などが大きく影響した。
海外旅行は97.9%減の2億3403万5000円で、団体・個人とも大きな影響を受けた。特に企画旅行は99.5%減の2393万5000円で大幅に減少。ホリデイ、クラブツーリズムとも、旅行予約の取り消しはもちろん、感染症危険情報のレベル引き上げや各国の入国措置による移動制限などによるツアー中止も影響した。
国内旅行は98.5%減の3億4659万9000円。団体旅行は特に学生団体が99.9%減の306万9000円と大打撃となったほか、企画旅行も98.8%減の1億6031万7000円に落ち込んだ。個人旅行は払い戻しが販売額を上回り、マイナス計上になったという。
外国人旅行もマイナス8705万6000円を計上。売上がほぼゼロのなか、レイルパスなどの払い戻しでマイナス計上となった。
このほか、関連商品等は49.6%減の4億8757万5000円だった。