日本政府観光局(JNTO)が、2020年5月の訪日外国人旅行者数(推計値)を発表した。それによると、5月は前年の277万人から99.9%減となる1700人に激減した。訪日外客数は8か月連続で減少。また、単月の人数でも、前月の4月の2900名から過去最少値を更新した。
4月に引き続き、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大防止で、世界的に行なわれた出入国の制限や外出禁止の措置のほか、日本での検疫強化査証の無効化、入国拒否などの措置が要因。JNTOが国地域別の数値を発表する22市場すべてで、ほぼゼロに近い状況で、最多は米国の50人だった。
航空データOAG社によると、5月は日本への国際線も大幅に減少。国内主要6空港(成田、関空、羽田、福岡、名古屋、札幌)に到着する国際線実績合計は、便数で前年比85.8%減の3142便、提供座席数で86.7%減の66万9870席だった。
日本政府は、5月25日に入国拒否対象国にインドやアルゼンチンなど11か国を追加。また、日本への直行便は6月末まで運休・減便とする国地域が多く、訪日客数の減少は翌月も続くと見られる。
訪日外国人数の月次推移と市場別の数値は以下のとおり。