東京商工リサーチによると、2020年上半期(2020年1月~6月)の旅行業の倒産件数は、前年比7.1%増の15件だった。負債総額は、平成以降で旅行業最大の倒産となったホワイト・ベアーファミリー(WBF、負債額278億円)の影響で、288億4100万円(前年7億3200万円)と大幅に増加した。
ただし、それ以外では負債5億円以上の倒産はなく、1億円未満が11件。小・零細規模の倒産が、全体の7割を占めた。
原因別では「販売不振」が73.3%。形態別では「破産」が93.3%となった。これらを踏まえ、東京商工リサーチでは、以前からの業績不振に新型コロナウイルスの影響が追い打ちをかけ、事業再建を断念した事業者が多かったとみている。
6月単月の倒産件数は2件で、負債総額は278億4500万円。そのうち278億円が、ホワイト・ベアーファミリーの負債額だった。