2020年上半期の宿泊業の倒産、前年の2.4倍増に、コロナ関連倒産が4割、東日本大震災時以降2番目の高水準

東京商工リサーチによると、2020年上半期(2020年1月~6月)の宿泊業の倒産件数は、前年比140%増の72件で、2.4倍増となった。過去20年間を見ても、2011年(87件)に次いで2番目に高い水準だった。

このうち、新型コロナウイルス関連の倒産は32件で、全体の44.4%を占めた。宿泊業のコロナ関連の倒産は、飲食業(36件)に次いで2番目に多かった。

負債総額は前年比26.5%減の429億2400万円で、2年ぶりに前年同期を下回った。主な倒産は滋賀県のロイヤルオークリゾート(負債額50億円)、三重県の北海観光(同47億円)など。負債額別では10億円以上の大型倒産が12件で、2.4倍増と大幅に増加した。地区別では、9地区すべてで発生したが、中でも長野県(8件)と静岡県(7件)を含む中部(21件)が最多だった。

発表資料より

6月単月の倒産件数は、前年の8倍となる16件で、過去20年間で2002年に並び最多となった。そのうち、コロナ関連倒産は6件。負債総額は101億5200万円(前年2億7000万円)で、前年を大幅に上回った。

発表資料より

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