東京商工リサーチによると、2020年7月の「旅行業」の倒産は2件となり、3カ月ぶりに前年同月と同数だった。負債総額は前年同月比71.2%減の2100万円で、2カ月ぶりに前年同月を下回った。2件とも負債1000万円台で、小・零細規模の倒産。業績低迷による販売不振とするが、新型コロナウイルス感染拡大に伴う業況悪化が経営破綻を後押しした。
また、1~7月の累計倒産件数は前年同期比6.2%増の17件、負債総額は35.9倍の288億6200万円。同社は7月から政府による「GoToトラベル」キャンペーンが始まったものの、新型コロナウイルスの感染第二波を警戒した移動や外出の自粛が広がるなど、今後も廃業を選択する企業の増加が危ぶまれるなどと分析している。