観光庁が2020年9月11日に発表した主要旅行業者48社の旅行取扱状況(速報)によると、2020年7月の総取扱額は、引き続き新型コロナウイルスの感染拡大による旅行の延期や中止の影響を受け、前年同月比87.4%減の522億4162万円にとどまった。
ただ、5月の減少率97.6%減、6月の92.9%減に比べると改善している。なかでも、国内旅行が78.4%減の492億3897万円と、6月の減少率87.9%減に比べて10ポイント近く改善しており、「GoToトラベル」キャンペーンが7月22日から開始されたこともあり、緩やかな回復の傾向がみられるようだ。
海外旅行は日本と世界各国との出入国規制が依然として続いていることもあり、98.8%減の20億4674万円、外国人旅行は94.6%減の9億5590万円だった。
旅行商品ブランド(パッケージツアー:募集型企画旅行)については、国内旅行の取扱額が83.1%減の144億2894万円、取扱人数が82.6%減の46万1536人。海外旅行は取扱人数15人で446万6000円、外国人旅行は5月以降、ゼロが続いている。
大手旅行会社の取扱額を見ると、JTB(10社)が82.1%減の249億7188万円となったのに続き、日本旅行が85.9%減の50億1216万円、ジャルパックが88%減の40億9254万円、ANAセールスが82.2%減の31億3235万円、KNT-CTホールディングス(13社)が93.3%減の25億8093万円だった。