トリップ・ドットコム・グループ(Trip.com)は、2020年第3四半期(2020年7月~9月)の営業実績を発表した。それによると、売上高は前年同期比48%減の55億人民元(約876億円)となったものの、中国国内旅行の回復が進んだことで、前期比では73%増となった。
部門別で見ると、宿泊予約は前年同期比40%減(前期比98%増)の25億人民元(約398億円)、交通チケットは同49%減(前期比66%増)の19億人民元(約303億円)、パッケージツアーは同80%減(前期比151%増)の3億2600万人民元(約52億円)、法人旅行は、同16%減(前期比74%増)の2億8200万人民元(約45億円)となった。
同グループでは期間中にコスト削減を進め、開発費は同28%減の20億人民元(約320億円)、販売マーケティング費は同54%減の11億人民元(約175億円)、一般管理費は同38%減の5億500万人民元(約80億円)に抑えた。
営業利益は前年同期の22億人民元から7億9000万人民元(約126億円)に減少したもののも前期の6億8800万人民元(約110億円)の営業損失からは改善した。当期利益は16億人民元(約255億円)を計上。前年同期の7億9300万人民元(約126億円)を上回り、前期の4億7600万人民元(約76億円)の当期損失から大幅に改善した。
第4四半期については、新型コロナウイルスの影響が継続するとの予測から、売上高は同37%から42%の減少を見込んでいる。
※人民元円換算は1人民元16円でトラベルボイス編集部が算出