英国の航空データ分析大手シリウムは、新型コロナウイルスの影響によるフライト数減少を受けて、2020年3月以降「オンタイム・パフォーマンス・レポート(定時運航レポート)」の発表を休止していたが、世界的にフライト数が増加していることから、5月分から再開した。
それによると、アジア太平洋地域の主要航空会社で定時到着率トップはJAL(95.19%)。ANA(94.60%)、ニュージーランド航空 (89.59%) 、ガルーダ・インドネシア航空(87.98%)、大韓航空(85.48%)が続いた。JALは、発表休止前2020年2月の10位から1位に上昇。ANAは5位から、ニュージーランド航空は9位からそれぞれ順位を上げた。
北米のトップはハワイアン航空(93.22%)。エア・カナダが2020年2月のトップ10外から2位に順位を大幅に上げた。ヨーロッパでは、レッドウイング航空(96.18%)がトップ。2020年から新たにKLMオランダ航空(4位)、サンエクスプレス(7位)、スカンジナビア航空(10位)がトップ10入りした。
また、空港部門(定時出発率)では、羽田空港が96.86%でトップ。ロシア・シェレメーチエヴォ国際空港、米ミネアポリス・セントポール国際空港、米デトロイト・メトロポリタン・ウェイン・カウンティ空港、 米フィラデルフィア国際空港と続いた。
2021年5月に世界の上位20空港で発着した旅客便は50万便を超え、2020年2月比で4%減まで回復。また、空港の定時運航率は3ポイント向上した。