約4000件のキャンプ場検索・予約サイト「なっぷ」を運営するR.project社は、2021年夏(6~8月)のキャンプ動向について発表した。「なっぷ」のデータからまとめたもので、7月までは予約数が好調に推移していたが、8月以降は新型コロナウイルス感染拡大による外出自粛に加え、お盆時期の悪天候の影響で伸び悩んだ。
「なっぷ」の1施設あたりの予約件数は、6、7月は順調に推移し、2019年、2020年の倍以上の予約数と、屋外で密を避けられるレジャーとしてキャンプ市場が拡大していることが浮き彫りになった。しかし、4回目の緊急事態宣言以降は営業自粛・休業する施設もあり、さらに一番の繁忙期であるお盆シーズンを直撃した線状降水帯の影響により、多くの施設で予約キャンセルが発生。8月は2019年並みだったものの、2020年に比べると減少した。
プラン別では、6、7月は屋外で風通しが良いテントサイトが人気で、2019年比で6月が4.5倍、6月が4.7倍と大きく伸びた。グランピングやキャビン、ロッジなども2019年比で伸びた。
同社は「キャンプは社会環境や天候の影響を受けやすいが、市場は拡大傾向にある。昨今人気の秋・冬キャンプにも期待したい」などとコメントしている。