日本政府観光局(JNTO)によると、2021年9月の訪日外国人旅行者数(推計値)は1万7700人となった。
東京2020オリンピック・パラリンピックの選手・関係者の入国等で、7月(5.1万人)と8月(2.6万人)は一時的に増加したものの、閉幕後はオリパラ開催前の水準に戻りつつあるようだ。コロナ以前の2019年同月と比べると99.2%減(2019年同月の実数:227万2883人)だった。
地域別では、訪日客数の多い順に、中国が4000人、韓国が2200人、米国が1700人、ベトナムが1000人、インドネシアとインド、フランスがそれぞれ500人。オリパラの終了で、上位にアジア圏が戻ってきた。
また、航空データOAG社によると、9月に国内主要6空港(成田、関空、羽田、福岡、名古屋、札幌)に到着した国際線の実績合計は、便数が前年比1.0%減の2800便、座席数は7.6%増の68万5182席だった。成田と羽田は便数、座席数とも増加。特に成田は便数、座席数とも2割増となったが、東京以外の4空港は前年よりも減少。新千歳空港での国際線到着実績はなかった。
なお、世界ではワクチン接種率の向上で一部国・地域で入国時の行動規制を緩和する動きがみられる。日本は2021年10月以降、ワクチン接種証明書の写しを保持する入国者に対する、入国後の待機期間の緩和を発表。国際往来の再開への足音が聞こえ始めている。
訪日外国人数の月次推移と市場別の数値は以下のとおり。