日本政府観光局(JNTO)によると、2021年8月の訪日外国人旅行者数(推計値)は2万5900人で、前年(2020年)の8658人の約3倍に増加した。
東京2020オリンピック・パラリンピックの選手・関係者の入国等で一時的に増加したもの。日本は依然として、一部例外を除く新規入国や観光目的の入国は認めておらず、ビジネストラック・レジデンストラック等の運用も停止しているため、コロナ以前の2019年同月と比べると99.0%減(2019年同月の実数:252万134人)。低水準の推移が続いている。
地域別では、訪日客数の多い順に、米国が3000人、中国が2400人、フランスが1800人、韓国が1600人、英国が1300人。上位に欧米諸国が多く、オリパラの影響がうかがえる。
また、航空データOAG社によると、8月に国内主要6空港(成田、関空、羽田、福岡、名古屋、札幌)に到着した国際線の実績合計は、便数が前年比3.3%減の2765便、提供座席数は7.0%増の68万2414席だった。数をけん引したのは、東京の玄関口である成田と羽田。提供座席数はそれぞれ約3割弱の増加となったが、東京以外の4空港は前年よりも減少した。新千歳空港での国際線到着実績はなかった。
訪日外国人数の月次推移と市場別の数値は以下のとおり。