【年頭所感】カナダ観光局日本地区代表 半藤将代氏 ―より幸せになれる心豊かで意義深い交流、観光を

カナダ観光局日本地区代表の半藤将代氏が、2022年を迎えるにあたって年頭所感を発表した。

半藤氏は、2022年は本格的な観光再開が期待できるとし、これまでとは違う「カナダならでは」の旅を提案する方針を説明。自然との調和や多様性、社会のサステナビリティが根付くカナダだからこそ、コロナ後の生き方を考える発見や学びに満ちた旅を提案できるとの考えを述べた。コロナ禍でもカナダ側のサプライヤーやガイドが、ウェビナーやオンラインツアーを通して日本の旅行者と繋がりを持てたことに感謝を示し、日本とカナダの旅行業界の繋がりの強さを実感したとも言及。今後も情報発信に努めながら、両国の旅行業界と力を合わせ、海外旅行の復活に力を尽くすとしている。

発表された内容は以下のとおり。原文のまま掲載する。


2022年 年頭所感

新春を迎え、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

本格的な海外旅行の再開が期待される2022年、カナダ観光局はこれまでとは違う「カナダならでは」の新しい旅を提案していきます。それは、おいしい、楽しいといった物質的満足感にとどまることなく、心を解き放ち、精神的な充足感を通して自分らしさを取り戻してもらうような旅です。昔から自然との調和や多様性、社会のサステナビリティがしっかり根付いてきたカナダだからこそ、コロナ後の生き方を考える上で、発見や学びに満ちた新しい旅を提案していけると考えています。

昨年9月にカナダの国境が再び開かれるまでの18カ月間、日本とカナダはほぼ行き来ができない状態が続いていました。しかしこの間、逆に日本とカナダの結びつきの強さを感じさせられることになりました。カナダと日本の旅行業界のつながりは強く、カナダの各州/準州、DMOやサプライヤーとも一丸となって日本の旅行者の皆様を安全にお迎えする準備を進めてきました。

日本とカナダの旅行業界が力を合わせて苦しい時間を過ごしたことで、コロナを乗り越えた社会がより幸せになれるような、心豊かで意義深い交流に満ちた新しい観光をつくっていけると意を強くした次第です。

コロナ禍の間、カナダ側のサプライヤーやガイドの皆様がウェビナーやオンラインツアーを通じて日本のお客様とつながってくださったことにも心から感謝しています。

ウェビナーやオンラインツアーによって、四季の移り変わりやコミュニティの暮らし、歴史のストーリーなど、より深掘りした内容を体験できるようになりました。限られた時間で見て回る周遊ツアーでは得られない体験をしてもらうことで、お客様の渡航意欲が高まるだけでなく、現地での旅の意義、体験の質が大きく変わる気づきにもなったと考えています。カナダは雄大な自然が人気のデスティネーションですが、その背景にある文化や歴史、人の営みなどを知っていただくことで、目の前の風景はまったく違ったものに映るようになるでしょう。

共感によって世界の人々がつながり、より心豊かで幸せな社会をつくっていくためにも、観光の力は不可欠です。万全な態勢で、日本からカナダへとお客様を安心して送客していただけるよう、カナダ観光局は情報発信に努めながら、皆様と力を合わせて海外旅行の復活のため力を尽くしてまいります。引き続きご支援を賜れれば幸いです。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

カナダ観光局 

日本地区代表

半藤将代

みんなのVOICEこの記事を読んで思った意見や感想を書いてください。

観光産業ニュース「トラベルボイス」編集部から届く

一歩先の未来がみえるメルマガ「今日のヘッドライン」 、もうご登録済みですよね?

もし未だ登録していないなら…