沖縄でのワーケーション、平均滞在日数は12日、「リピートしたい」が96%、最大の課題は「コスト」

内閣府沖縄総合事務局が実施した沖縄のワーケーションに関する調査で、実施者の95.6%が「リピートしたい」と回答した。最大の課題は「コスト」という結果に。調査はワーケーション実施側(実施者、沖縄ファン)、受け入れ側(自治体・観光協会・DMO、宿泊施設、テレワーク施設)双方を対象に実施したもの。

これによると、ワーケーション実施者の滞在期間は5日以上が44.4%と半分近くを占めた。平均滞在日数は11.8日、平均滞在費用は21.5万円と、いずれも沖縄観光者の平均滞在日数3.6日と平均消費額7.4万円(2019年)を大きく上回った。希望滞在時期も繁忙期を避ける傾向がある。

また、ワーケーション実施者の95.6%が「リピートしたい」と回答しており、沖縄ファンも全体の約3割がワーケーションに対して「実施してみたい/またやってみたい」と意欲を示し、「興味がある」も約3割に上った。

発表資料より

ただ、実施者やファンの課題の最多は「コスト」で、滞在の長期化は見込めるものの、滞在にかかる費用負担が大きい。「設備(Wi-Fiなど)」「環境(セキュリティなど)」も続き、実際に「オンラインMTGができる場所がない」「仕事できる施設が少ない」といった声も上がった。

一方、受け入れ側については、自治体・観光協会・DMOでワーケーションに関する取り組みを実施しているのは2~3割程度。宿泊やテレワーク施設はワーケーションプランの販売や設備の改善などに取り組んでいる事業者が多い。

発表資料より

こうした結果を踏まえ、沖縄総合事務局は「自治体・観光協会・DMO が観光事業者、宿泊施設、テレワーク施設等と連携して、地域住民と利用者とのコミュニケーション・交流の場を作るなど積極的な取り組みを行うことにより、関係人口の創出や地域での消費額増加につなげていくことが期待される」と指摘した。

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