長野県・白馬岩岳、総額21億円で新ゴンドラリフト導入、好調な夏営業、ファン創出を目的に「ゴンドラオーナー制度」も

長野県・白馬岩岳マウンテンリゾートは、総額21億円を投じた新ゴンドラリフトを導入する。スキーシーズンでない夏期グリーンシーズンの強化策によってキャッシュフローが大幅に改善し、投資が可能になったことで決定した。新ゴンドラリフトは2024年冬の開業を目指す。

日本のスキー場は、スキー・スノーボード人口の減少を受けて厳しい経営が続き、老朽化が進んでいても、建て替えなど多額の設備投資が必要な施設更新は難しかった。同リゾートでも、既存のゴンドラリフトは35年以上も利用している。

岩岳リゾートの和田寛社長は、新ゴンドラリフトの導入で「年間1万人以上の集客増が期待できる」と話す。輸送力の増強のほか、支柱本数が従来よりも少なく、メンテナンス期間を短縮できることから、春および秋の運休期間の短縮が可能になり、減速運転によって強風時の全面運休も減少することから、集客増加が見込めるという。

同リゾートによると、国内のスキー場がグリーンシーズンの積極営業によって大規模な施設更新が可能になるのは珍しいという。今回のケースは、スキー場の運営存続・発展に向けたモデルケースの1つになると見ている。

新ゴンドラリフトのイメージ(報道資料より)2021年のグリーンシーズンの来場者数は、2013年の5倍以上となる過去最高の13万4000人を記録。冬の来場者数を超えた。2022年も、4月にグランドオープンした「白馬ヒトトキノモリ」などの効果によって、ゴールデンウィーク期間およびお盆期間とも過去最高を記録。単日で見ても、これまでの最高記録を1000人以上上回る4700人が来場した。和田社長によると、2022年グリーンシーズンの来場者数は18万人を超え、過去最高となる見込み。

このほか、新ゴンドラリフト導入にあたり、白馬岩岳ファン創出を目的に、「ゴンドラオーナー制度」も検討する。岩岳リゾート全体を見ると、スキーセンター/リゾートセンターの整備や他のリフトの更新など解決するべき課題は多い。和田社長は、「今後、国内市場の縮小などが予想されるなか、様々な工夫で課題解決を進めていく必要がある。そのなかで、『今後の新しい白馬岩岳作り』というプロセスに愛着を持ち、一緒に参加してもらえるような仕組みを考えたい」と話し、ゴンドラリフト搬器などの「オーナー制度」発想の背景を説明する。

岩岳リゾートは今後もアクティビティの充実やベースセンター機能の再整備などを進め、「世界水準のオールシーズンマウンテンリゾート」に向けた取り組みを進めていく方針だ。

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