米ディズニー、デジタル革新で収益拡大、好調の動画配信サービスはゲスト体験に影響するのか【外電】

ウォルト・ディズニー・ワールド・ニュースより(by Kent Phillips, Photographer)

米ディズニーは2022年9月上旬、米カリフォルニア州アナアイムで「D23 EXPO 2022」を開催した。ディズニー パーク・エクスペリエンス・アンド・プロダクツのジョシュ・ダマーロ会長は、「私たちが進む道には何の制限もない」と話し、今後各パークに登場する新しいアトラクションを紹介した。

発表されたハイライトには、カリフォルニア・ディズニーランド・リゾートの「アベンジャーズ・キャンパス」に3つ目のアトラクションが加わること、2024年にはディズニー・クルーズラインの新たな船「ディズニー・トレジャー」が初公開となること、「アナと雪の女王」がテーマの新エリア開発などが含まれる。

また、フロリダのウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートでは、「ワールド・セレブレーション」と「ジャーニー・オブ・ウォーター・インスパイアード・バイ・モアナ」が2023年後半にオープンする。

こうしたテーマパーク内の新しいアトラクションやクルーズは、パンデミックから復興するためのディズニーのプロジェクトのひとつにすぎない。

来園者数は回復、「動画配信+エンタメ」サブスクは即完売

ディズニーのテーマパークは、第2四半期に売上高を26%増やした。ウォルト・ディズニー・カンパニーは、パンデミック中、動画配信サービス「Disney+(ディズニー・プラス)」が相対的に売上への打撃を和らげてきたことを認めたうえで、最近ではテーマパークの来園者数の回復が売上高増に貢献していると自信を示した。

そして、今年、ディズニーは新たに「ディズニー・プラス・デイ(Disney+ Day)」を発表。動画配信サービス加入者に対して、テーマパーク、クルーズ、ホテルで優待サービスなどの特典を提供する。この新プログラムはすぐに完売。今後も、テーマパークのエンターテイメントとオンライン上の配信サービスを組み合わせた商品は拡充されていくかもしれない。

エンターテイメントの巨人は、「ディズニー・プラス」だけでも収益は大幅に拡大すると予測している。テーマパークが着実に復活していくなか、ディズニーのデジタルイノベーションは収益の拡大とゲスト体験に大きな影響を与えるはずだ。

※編集部注:この記事は、米・観光専門ニュースメディア「スキフト(Skift)」から届いた英文記事を、同社との提携に基づいてトラベルボイス編集部が日本語翻訳・編集したものです。

オリジナル記事:Disney’s Pandemic Recovery Is Bringing Digital Innovation to Forefront of Theme Parks

著者:Allison Armijo氏

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