ANAとJALは、2022年度年末年始期間(2022年12月28日~2023年1月5日)の予約状況をまとめた。両社とも国内線では2019年度比で80%を超え、国際線では前年比で4倍以上の増加となった。また、国際線の予約率は両社とも77%と前年度から大幅に回復させている。
ANA、ハワイ線A380がほぼ満席の日も
ANAの国内線は、提供座席数が前年度比15.4%増の157万2409席(2019年度比8.5%減)で、予約数は前年度比17.2%増の109万5885人(2019年度比19.1%減)。予約率は同1.1ポイント増の69.7%。傘下LCCのPeach Aviationを含めた予約数は前年度比14.6%増の128万4938人。
方面別では中・四国、九州、沖縄が好調に推移し、2019年度比で約85%まで回復。年代別では、20代前半が前年度比1.4倍、50歳以上が前年度比1.3倍と好調に推移しているという。下り便のピークとなる12月29日は14万人強の予約数でコロナ禍では最多になっている。
一方、国際線では提供座席数が前年度比150%増の17万7044席に大幅に増加。2019年度比で50.5%まで回復させた。予約数は前年度比388.2%増の13万6253人(2019年度比52%減)で、予約率は前年度比37.5ポイント増の77%となっている。
日本発ではハワイ線を中心に予約が伸長。成田/ホノルル線で運航中のA380型機「FLYING HONU」は、12月29日日本発、1月4日ハワイ発は満席近い予約になっているという。
JAL、東アジア線やハワイ・グアム線は前年の10倍以上に
JALグループは、国内線で前年度比1.2%増の123万8907席を提供。予約数は前年度比4.9%増の87万8268人で、2019年度比では13.2%減となっている。予約率は前年度比2.5ポイント増の70.9%。方面別では、北海道方面は前年とほぼ同水準で、北海道方面以外の各方面は前年を上回る予約数となっている。
国際線では、前年度比105.3%増の18万4035席を提供し、予約数は前年度比320.2%増、2019年度比42.5%減の14万1776人。予約率は前年度比39.4ポイント増の77.0%と大幅に改善している。
方面別では、北米線は、コロナ前の水準まで回復。その他方面については、予約数は前年比で4倍以上となり、特に、東アジア線、ハワイ・グアム線は前年の10倍以上の予約になっているという。