香港政府観光局(HKTB)は、新たなプロモーションキャンペーン「Hello Hong Kong」を始める。このキャンペーンでは、50万枚の無料航空券のほか、ショッピングクーポン「Hong Kong Goodies」を提供する。
香港は中国の「ゼロコロナ政策」に足並みを揃えていたことから、シンガポール、日本、台湾など比べて数ヶ月入国規制を緩和が遅れた。このキャンペーンを展開することで、海外からの観光客誘致を強化していく。
提供される無料航空券は20億香港ドル(約320億円)相当になる。香港ベースの航空会社であるキャセイパシフィック航空、香港エクスプレス、香港航空が提供。香港空港当局が、抽選会などを通じて、段階的に市場ごとに配布。今年3月から開始する。最初は東南アジア市場向けになる見込み。
また、クーポンには香港市内およそ1万6000のショップが参加。初期段階では、100香港ドル(約1600円)のクーポンが100万枚用意され、飲食店、ホテル、交通機関、小売店舗、アトラクションなどで利用することができる。
2019年、香港には人口の7倍以上に当たる約5600万人が訪れていた。しかし、コロナ禍での厳しい制限によって、観光業界をはじめ香港経済は大きな打撃を受けた。香港政府のデータによると、2022年のGDPは前年から3.5%減少した。
※香港ドル円換算は1香港ドル16円でトラベルボイス編集部が算出