日本政府観光局(JNTO)によると、2023年2月の訪日外国人旅行者数(推計値)は147万5300人で、前月(2023年1月:149万7300人)とほぼ同水準となった。JNTOでは、1月の旧正月の反動と桜シーズンを控えた閑散期であることが影響し、特に東アジア市場の客足が鈍かったと説明。ただし、それ以外の市場は回復傾向が続き、シンガポールや中東など、2019年を超えた市場もあった。2019年の実績との比較では、43.4%減(2019年の実数:260万4322人)。
地域別では、訪日客数の多い順に、韓国が56万8600人(2019年比20.6%減)、台湾が24万8500人(同37.8%減)、香港が11万9400人(同33.4%減)、米国が8万6900人(同6.2%減)、タイが7万3300人(同32.0%)。
航空データOAG社のデータを見ると、国内主要空港(成田、関空、羽田、福岡、名古屋、札幌)に到着した国際線の便数は前年比275.8%増の1万721便、座席数は263.9%増の256万3140席。主要6空港以外にも、函館や青森など14空港に広がっており、地方を訪れる訪日客が増えている。
訪日外国人数の月次推移と市場別の数値は以下のとおり。