総務省統計局は先ごろ、「家計消費状況調査(2023年2月分結果)」を発表した。それによると、2023年2月の二人以上の世帯のネットショッピング支出額は2万143円。前年と比べ、物価変動の影響を考慮しない名目増減率は17.1%増(※1)となった。ネットショッピング利用世帯自体の割合は51.2%で、ほぼ前年並み(0.7ポイント減)で推移した。
内訳をみると、旅行関係支出の顕著な伸びが特徴的だ。具体的には、2023年2月の旅行関係費は3722円で、名目増減率は前年比約2.7倍(174.1%増)。1月に伸び率が上向きに転じた後、増加傾向が継続している。全体の変化に対して影響度を示す名目寄与度(※2)も13.74%となり、前月(7.01%)と比較して大きく伸びた。
そのほか、チケットは841円(前年比・名目76.7%増、寄与度2.12%)と大きな伸びをみせたほか、食料は4420円(前年比・名目1.7%増、寄与度0.44%)、衣類・履物類は1964円(前年比・名目5.0%増、寄与度0.54%)でほぼ前年と同水準になっている。
※1 名目増減率=物価水準の変動の影響を除去していない増減率
※2 名目寄与度=全体の変化に対する貢献度合い
詳細データは以下から参照できる。