ANAとJALは、2023年度ゴールデンウィーク期間(2023年4月29日~5月7日)の利用実績を明らかにした。両社とも、国内線と国際線ともに前年を上回る旅客数を輸送、利用率も大幅に上昇した。特に国際線旅客数は2~3倍の増加となり、利用率は70%を超え、回復傾向を伺わせる結果となった。
国内線旅客数については、ANAが前年同期比120.6%の104万9674人で利用率が同5.6ポイント増の69.2%。JALが同111.7%の92万9808人で、利用率が同9.9ポイント増の78.2%。
ANAは、ピークとなった5月3日に旅客数15.2 万人とコロナ禍以降の最高を記録。特に関西方面、中・四国方面は前年比1.2倍超と大きく増加した。JALは前年よりも提供座席数を若干絞ったことから、利用率が大幅に上昇。方面別では関西方面で前年比120%を超えた。
国際線旅客数は、ANAが同275.3%の16万3486人で、利用率は同6.3ポイント増の76.0%。JALが同229.8%の15万1735人で、利用率は同9.3ポイント増の72.3%。
ANAでは、ハワイが前年比5.4倍と好調で、コロナ前の2018年比で9割超に回復した。また、バンコク、ソウル、台北などアジア方面も日本発レジャー需要の回復傾向が見られた。JALもホノルル線が好調。ピーク日には満席便も出た。このほか、バンコク、マニラ、ソウルを中心に高い搭乗率を記録した。