中国人のビザ申請数は、2023年1月の渡航制限解除後も、国際線の便数が限られていることから、パンデミック前の水準を大幅に下回っている。
ロイター通信によると、ビザ申請会社VFSグローバルのデータでは、2023年5月までの中国のビザ申請数は、2019年同期比で35%にとどまっているという。申請対象国の上位は、カナダ、ドイツ、イタリア、英国、米国。
旧正月とメーデーの休暇で、国内旅行需要は急増したが、海外旅行の回復は依然として遅い。また、新たな感染症の発生の可能性が依然として残っていることも、海外旅行復活の足枷になっているようだ。
中国の感染シミュレーションによると、中国国内の感染者数は今後、今年1月のゼロコロナ政策解除後で最高水準に達する可能性があり、特に、6月22日~24日の龍船節(端午の節句)期間、夏の旅行シーズンに急増する恐れがあるという。