総務省統計局は先ごろ、「家計消費状況調査(2023年4月分結果)」を発表した。それによると、2023年4月の二人以上の世帯のネットショッピング支出額は2万1975円。前年と比べ、物価変動の影響を考慮しない名目増減率は10.8%増(※1)となった。ネットショッピング利用世帯自体の割合は53.0%で、前年と比較して0.6ポイント増で推移した。
調査の内訳をみると、2023年4月の旅行関係費は4402円で、名目増減率は前年比58.7%増。2019年8月(4771円)以来の高水準で推移しているものの、前月と比較して一服感をみせている。全体の変化に対して影響度を示す名目寄与度(※2)は8.21%となり、他の品目より大きな影響を与えている傾向は続いている。
そのほか、衣類・履物類は2348円(前年比・名目4.4%増、寄与度0.5%)、チケットは909円(前年比・名目22.7%増、寄与度0.85%)となり、金額は前年比2ケタ増で継続。食料は4502円(前年比・名目5.5%増、寄与度1.17%)となり、伸び率はプラスに転じた。
※1 名目増減率=物価水準の変動の影響を除去していない増減率
※2 名目寄与度=全体の変化に対する貢献度合い
詳細データは以下から参照できる。