スタジアムシティ長崎に堀江氏の高級和牛店が進出、1万円のカツサンドを提供、食による地方創生へ

実業家の堀江貴文氏が手掛ける手掛ける会員制和牛専門店「WAGYUMAFIA(ワギュウマフィア)」は、2024年開業予定の「スタジアムシティホテル長崎」の最上階に「WAGYUMAFIA NAGASAKI」を出店すると発表した。同社は現在オーストラリア、ロンドン、サウジアラビアなどでの都市で開業し、世界展開を進めているが、日本では東京以外で初の新店舗となる。地方創生プロジェクト第一弾と位置付け、富裕層旅行者の取り込みを目指す。

堀江氏は会見で「コロナも終わり、インバウンドが2019年の約3000万人を超えると見込まれているなか、東アジアに近い長崎の注目は高まると思う。長崎には戦略的に進出する」と話すとともに、新たな観光名所としてスタジアムシティホテル長崎を含めた「長崎スタジアムシティ」プロジェクトに期待感を表した。

また、オーナーシェフの浜田寿人氏は「会員であるアジアを含めて世界のVIPを迎えたい」と話し、高付加価値旅行者の誘客に意欲を示すとともに、「これからは東京で再投資を行うよりも、地方へ新しい投資をする方が面白い」と続け、食による地方創生に取り組む考えを示した。

WAGYUMAFIA NAGASAKIは会員制で展開する予定。1箱1万円の和牛カツサンドなどを提供し、フード×エンターテイメント体験をコンセプトにする予定だが、そのほかのメニュー、内装、座席数などは「まだ秘密」(浜田氏)とした。

1万円の和牛カツサンド。長崎スタジアムシティで新たな人の流れを

ジャパネットグループが2024年の開業に向けて進める「長崎スタジアムシティ」プロジェクトでは、JリーグのV・ファーレン長崎のホームとなるスタジアム、Bリーグの長崎ヴェルカのホームとなるアリーナを中心に、スタジアムシティホテル長崎、ショッピングモール、オフィスビルなどを整備する。グループ代表の髙田旭人氏によると、現在のところ建設は25%程度まで進んでいるという。

プロジェクトの総工費は800億円~900億円。長崎駅から徒歩10分という立地を生かし、また長崎駅への西九州新幹線も開業したことから、年間850万人の来場者を見込む。

長崎市では、少子高齢化・人口減少が進んでおり、昨年の転出超過(日本人のみ)は2284人と国の市区町村別でも3年連続ワースト2位となっていることから、髙田氏は「行政との連携で、民間企業として収益を上げながら地方創生に取り組み、幸福の最大化を実現したい」と話した。

試合開催以外の日には、スタジアムやアリーナでさまざまなイベントを企画。温泉やスタジアムの上空を滑空するZIPラインなどのエンターテイメント施設も整備する。「長崎の強みを伝えながら、箱を有効活用して、インバウンドを含め新しい人の流れを作っていく」(髙田氏)考えだ。

長崎スタジアムシティのイメージ(報道資料より)

スタジアムと商業施設(報道資料より)

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